2022.11.24

【大学生向け】部活のWebサイトの作り方とサイトの必要性、作成する際の注意点を解説

大学の部活は高校とは異なり、活動の主体は学生が中心となっておこないます。

高校の部活のように教員や学校側からの運営面でのバックアップが少ないことから、部員の募集や広報活動に課題を抱えることも多いようです。

部活の運営に携わっている方の中には、部活のWebサイトを作ってこうした悩みを解決したいと考えている方もいると思います。

しかし、Webサイトの制作経験や知識がない場合は、「そもそもサイトをどうやって作るのか知らない」「何から始めたら良いかわからない」と悩んでしまうことも多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、部活のサイトを作る方法や、サイトを作る際のメリット、注意点などを解説します。

「効率的に部員の勧誘を行いたい」「自分達の活動をもっと広く知って欲しい」と考えている方はぜひ参考にしてみてください。

部活のWebサイトを制作するメリット

ここでは大学の部活でWebサイトを作るメリットを解説します。

独自のWebサイトを作ることで情報発信がしやすくなる

多くの場合、所属する大学のサイトには部活の紹介が掲載されているのではないでしょうか。

しかし、大学のサイトに掲載される情報は限られており、自分達の活動情報を十分に伝え切ることが難しいです。

また、頻繁に情報を更新することが難しく、過去の情報のまま掲載されていることもあります。

常に情報を発信するためには自分達で独自のWebサイトを作ることが効果的です。

急遽変更になった予定や活動情報を頻繁に更新することが可能です。

そのほかにも、「問い合わせフォーム」を設けることで部員の募集もサイトでおこなうことができるようになります。

新入生や在校生に向けて部活の魅力を発信できる

新入生に向けて部活の説明会がおこなわれることが一般的です。

ただし、説明会で伝えることのできる魅力や情報には限りがありますし、在校生は部員との関わりがなければなかなか活動の詳細を知ることは難しいでしょう。

独自のWebサイトを作ることでと、イベントの開催告知や大会の結果など活動内容を自分達のタイミングで発信することができます。

部員紹介など部活の詳細な魅力を発信することができれば部員の募集に繋がります。

OBOGや親御さん、関係者向けの情報発信もしやすくなる

独自のWebサイトがあれば、OBOGや保護者の方に向けた情報発信の場として設けることもできます。

関係者の方が気軽に情報を閲覧できたり現役の部員と交流することができたりすることで、より一層部活への支援や応援をしてもらえる可能性が高まります。

また、関係者専用のページの作成をおこなうことで、個人名を含めた情報や懇親会の情報の掲載もできるようになります。

OBOGや保護者へ向けた発信ツールがSNSのみ、もしくはそもそも発信できる場を有していないという場合はサイトの検討もおこなってみましょう。

ブランディングをおこなうこともできる

Webサイトを使って部活のイメージを形成することで、ファンを獲得することができるようになります。

自分達の活動を広く発信することで、多くの人に共感や信頼を得ることで金銭面だけにとどまらず、様々な方法で応援・支援をしてくれる人を増やすことができます。

応援者・支援者の獲得は、部活の活動に対するクラウドファンディングをおこなう際など外部に対する賛助を得る上で非常に重要です。

大学の部活でクラウドファンディングをおこなう方法や意義について詳しく知りたい方は、「大学 部活クラウドファンディング」をご覧ください。

部活のWebサイトを作成する際に知っておきたいこと

ここでは部活のWebサイトを作る際に知っておくべき点や注意点について解説します。

現在のWebサイト制作はCMSを利用することが主流

従来、Webサイトの制作や運営を行う際には、HTML/CSS、PHP、JavaScriptといったプログラミング言語を習得している必要がありました。

しかし、近年「CMS」というサービスが普及したことにより、こうしたプログラミング言語などの知識がなくてもWebサイトの制作・管理・運営・カスタマイズを簡単におこなうことができるようになりました。

CMSとは「Contents Management System(コンテンツ管理システム)」の略で、管理画面を通じて簡単に情報の更新やページの編集をおこなうことができるツールです。

広く普及しているCMSでは、「Wordpress」や「MovableType」といったオープン型CMSと呼ばれるサービスが広く普及しています。

これらのサービスには、追加で機能の拡張をすることができる「プラグイン」というサービスが提供されています。

プラグインを使うことで「会員制ページ」を作ることや、部費の寄付などを集める「決済ページ」を作ることも可能です。

Webサイトは無料で制作することも可能

近年では、「WIX」や「はてなブログ」「Jimdo」など無料で気軽にサイト制作ができるサービスも広く普及しています。

Webサイトは作成できるサービスの多くは、ホームページに必要なものを一括してクラウドで利用できる「クラウド型CMS」と呼ばれるもので無料で一括して作成でき、費用面や利便性に優れます。

ただし、無料で制作できる反面、こうしたサービスには「デザインを変更できない」「広告が頻繁に表示される」「スマホ画面ではうまく表示されない」「更新した情報がすぐに反映されない」など、ユーザー・運営者の双方にとって煩わしさを感じてしまう特徴を有していることも多いです。

無料のホームページ作成サービスを使う場合は事前にこうした特徴を理解した上で導入しましょう。

なお、後ほど紹介しますが、ほとんどクラウド型CMSでは有料プランも設けられていて、有料プランに加入してWebサイトを制作することで上記であげた制約を受けずに自由に作成することもできます。

有料でWebサイトを制作する時は主に3つのパターンがある

無料でWebサイトを制作することも可能ですが、有料でWebサイトを作ると「好みのデザインを選べる」「独自の機能を搭載できる」などのサイトの自由度が広がります。

有料でWebサイトを作る方法は大きく分けて3つ存在します。

企業や個人事業主へ依頼して制作する

1つ目はWebサイト制作をおこなっている企業や個人事業主(フリーランス)の方へ制作を依頼する方法です。

完全にオリジナルのサイトを作成することもできますし、CMSを使ってオリジナル性の高いサイトを作ることもできます。

ただし、この方法でサイトの作成をおこなう場合は秘密保持や著作権、キャンセル料などについて定めた契約書を作成した後に契約の締結までをおこなう必要があります。

手続きに時間を要することもあり、早急にサイトの作成をおこないたいと考えている場合には向かないかもしれません。

また、学生でこうした契約書の作成をおこなった経験のある方は少なく、トラブルを避けるためにも周囲の大人の協力を仰ぐことも検討しましょう。

有料プランに加入して制作する

2つ目はクラウド型CMSやサイト制作サービスの有料プランへ加入して制作をおこなう方法です。

簡単に制作できる上に豊富な機能を搭載することができるようになります。

有料プランに加入することで、サイト内に動画をアップロードすることやサイトのロゴ作成をおこなうことができるようになるサービスも存在します。

ただし、同価格帯の有料プランであってもサイトによってできることが異なることがあります。

最初からひとつのサービスだけを検討するのではなくいくつかのサービスを比較検討することが重要です。

CMSの有料テンプレートを購入して制作する

CMSには「テンプレート」と呼ばれる、あらかじめ用意されたサイトの土台が用意されていることが一般的です。

本来は、HTML/CSSやJavaScriptなどの知識がなければサイトのデザインなどのカスタマイズをおこなうことは難しいですが、テンプレートを使えばドラッグやクリックなどの動作のみできるようになります。

テンプレートには無料のものも多く存在します。

ただし、無料の広く普及しているテンプレートであると他のサイトとデザインが被りやすかったり、編集できる箇所や機能に制約があったりすることも多いです。

有料テンプレートは、凝ったデザインのものが多く、編集しやすかったり機能も豊富にあったりするため、他サイトとの差別化をおこなうこができます。

どんなサイトを制作したいかイメージしておく

サイトを作成する際には事前にある程度のコンセプトを設定した上で進めることが重要です。

方向性が定まっていないまま進めてしまうと、時間やコストを無駄に消費してしまい非効率的です。

また、制作を企業に依頼する場合は具体的なゴールが定まっていないと、トラブルの元となってしまうこともあります。

特に、学生が主体となっておこなう部活の場合は限られた費用やリソースの中でサイトを制作することも多いため、作成したいイメージだけでも準備しておきましょう。

自分達だけで具体的にコンセプトが思いつかない場合は、参考になるサイトなどを探してみても良いでしょう。

「このようなサイトを作りたいです。」と具体的に示すことができれば、製作側との齟齬を減らすこともでき円滑に進めることができるようになるでしょう。

サイト制作費以外にも初期費用がかかる場合もある

サイトを作るためにかかる費用は、サイト自体を制作する際にかかる費用だけではないことにも注意しましょう。

サイトを作るためには、サイト以外にもデータを保管する「サーバー」やアクセスするための住所となる「ドメイン」が必要です。

こうしたサーバーやドメインの取得・利用には費用が発生します。

また、サーバーは自分達で独自のものを所有することもできますが、借りながら利用することができるレンタルサーバーも存在します。

レンタルサーバーは費用面で優れ、保守や管理も任せることができるため、部活のサイトを作る際はレンタルサーバーで十分であることが多いです。

ただし、レンタルサーバーの中にはセキュリティに弱いサービスも存在するため、事前に精査をおこなった上で検討することが重要です。

大学によっては指定のドメインがある場合や、大学から提供できるドメインがある場合もあるため、事前に学生課などへ問い合わせてみましょう。

Webサイトに掲載するテキストや画像を用意する必要がある場合も多い

多くのWebサイトでは、サイトにアクセスするとトップページやメニューにその組織を表すような画像やテキストが表示されると思います。

画像やテキストはサイトのイメージに大きく影響する大切な要素です。

テキストや画像は、基本的に自分達で用意しなければならないため、準備期間も含めたスケジュールを立てることが重要です。

また、動きのあるサイトや動画、アニメーションを使ったサイトを作りたい場合は、素材の作成・準備にも多くの時間や手間を要するため、円滑に作業を進めるためにも可能であれば早い段階から準備を進めましょう。

部活のWebサイトを制作する方法・制作時におすすめのサービス

ここでは、大学の部活のWebサイトを制作する上でおすすめのサービスを紹介します。

無料Webサイト制作サービスを使って自分で制作する[無料]

従来のWebサイトはプログラミングやサーバーなど専門的な知識がなければ難しく、Web制作業者へお金を払ってサイトの制作を依頼することが一般的でした。

しかし、最近ではこうした専門的な知識がなくても簡単に無料でWebサイトを制作できるサービスが多く登場しています。

こうしたサービスを利用すれば無料かつ簡単に部活のWebサイトを制作することが可能です。

ここでは無料で制作する際におすすめなサービスをいくつか紹介します。

WordPress

無料のCMSでも根強い人気を誇るツールがWordPressです。

無料でできる自由度が高く、プログラミングの知識がない初心者でも本格的なサイトを作ることができます。

WordPressには拡張機能のプラグインも豊富に用意されており、プログラミングの知識なしで会員制のページを作ったり掲示板機能を作ったり、様々な機能を手軽に付与することも可能です。

また、WordPressは世界中で利用されているサービスのため、日本での利用者も多く、困った時にネットで情報を集めやすい点も人気の理由の一つです。

Wix

WordPressは簡単にサイトの作成ができますが、サーバーの用意が必要であるという点において難しさを感じる方もいます。

Wixはこうしたサーバーの用意が必要なく、WordPressでサイトの作成に挫折してしまった人にもおすすめなツールです。

WixはWordPressよりも容易な作成が可能である反面、テンプレートや拡張機能の自由度はWordPressに劣ってしまいます。

企業や業者に依頼してWebサイトを制作する[有料]

Webサイトは無料で制作することもできますが、こだわりのある場合は用意されたテンプレートや拡張機能だけでは満足できないこともあります。

また、プラグインで様々な機能を付けることができますが、希望している内容を100%で付けられるわけではありません。

自分達の作るWebサイトにこだわりのある場合は、有料でWebサイトを作成した方が完成度の高いものを作れる可能性が高いです。

有料でサイトを作成する際には大きく分けて「企業や個人事業主へ直接依頼する」か「相見積もりや紹介サービス」を利用するという方法が存在します。

ここではそれぞれの依頼方法や注意点を解説します。

企業や個人事業主へ直接依頼する

企業や個人事業主へ自ら依頼することでWebサイトの作成をおこなう方法です。

多くの場合は、HPなどを介して企業や個人事業主に直接コンタクトを取るか、共通の関係者に紹介してもらうようです。

直接依頼すると手数料や紹介料などもかからないため、費用を抑えることができます。

ただし、サイトのコンセプトや機能などの希望をしっかりと伝えないと、イメージと違うサイトができ上がったり、追加で費用が発生してしまったりすることがありますので注意しましょう。

相見積もりを取ってくれるサービスや業者の紹介サービスを使う

相見積もりを取ってくれるサービスや業者の紹介サービスを使うと、多くの選択肢から自分達のコンセプトにあった業者を紹介・選定してくれます。

また、契約時のやりとりなどを第三者を介しておこなうこともできるため、金銭面などのトラブルに不安な場合も安心して利用することができます。

ただし、システム利用料などの手数料が発生してしまうため、費用面には注意しましょう。

紹介用の専用ページを作ってくれるサービスもある

Webサイトは自分達で作成することもできますが、機能を増やしたい場合やオリジナリティを出したい場合は企業や個人事業主へ依頼して作成する方がよい場合があります。

また、費用についても無料よりも有料であった方が自由度が増えるため、部活の有するリソースと照らし合わせながら検討しましょう。

また、サイトは制作時だけでなく制作後にも細かな変更やサーバーやドメインの利用料が発生することがあります。

こうした先を見据えたプランニングも同時におこなうことができるとよいでしょう。

部活メディアでは、全国の部活を応援しており紹介用ページを完全無料で作ることができます。

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