サークルとは違う?大学の部活で新歓をおこなうタイミングと成功させる秘訣
春になり、新たな学年に進級すると同時にやってくる新歓シーズン。
共に練習に励み、勝利を目指す仲間を獲得するためにも重要なイベントです。
しかしながら、サークルと比べた練習の頻度やその熱量から部活は新入生にとってハードルが高いと思われてしまいがちなのも事実です。
また、部活の新歓にはサークルと異なるポイントもあるため、その違いを意識して新歓活動を進める必要があります。
そこで今回は、部活の新歓についてその時期や幹事が心掛けるポイントなどをまとめてご紹介します。
大学部活の新歓をおこなうタイミング
春になると始まる新歓シーズンですが、その実施期間は新歓の内容によって異なります。
ここでは、新歓の具体的な内容ごとに実施時期の目安をご紹介します。
部活の練習を実際に体験する新歓の場合
新歓活動の代表的なもののひとつに、部活の練習への体験参加があります。
体験型の新歓は、基本的に4月上旬から5月にかけて実施されるのが一般的です。
ただし、部活に入ることを目的としてその大学を受験した人など、入学以前から入部の意思が固い新入生も少なくありません。
このような新入生に対応するため、3月などの早い段階から積極的に新入生の活動参加を認めている部活もあります。
大学によっては正式な部員以外が練習に参加できる時期を限定しているので、あらかじめ確認した上でこれらの新歓を実施することが重要です。
具体的な活動内容としては、日々の練習に参加してもらったり、新歓用に通常の練習とは別に時間を確保して活動をおこなう部活もあるでしょう。
実際にプレーをしながら新入生と在学生がコミュニケーションを取ることができるので、より入部後の姿をイメージしやすいといえます。
また、高校まで部活が少なく未経験者の入部が多い競技の場合、新入生にその競技のルールや面白さを直接伝えられるというメリットがあります。
飲食店などでおこなう新歓の場合
もうひとつの代表的な新歓活動は、飲食店などでの食事会です。
新歓コンパと呼ばれることも多いこの食事会は、フランクな場で部員と新入生とがコミュニケーションを取れる重要な場ともいえます。
この新歓コンパは一般的に4月中旬から5月にかけて実施されることが多く、お花見などのイベントと兼ねて開催する部活もあります。
部活の練習を体験するタイプの新歓と比べて実施時期がやや遅めな理由としては、新入生が新生活にある程度慣れてくるまで待つ意図があります。
新しいことが続く新生活は、新入生にとって負担は大きいです。
朝から講義を受けた後に夜ごはんも兼ねた新歓コンパに参加するためには、ある程度の余裕が必要なため、新生活に慣れ始めた時期を狙って開催するのが望ましいといえます。
新歓の幹事がおこなうべき事
新歓シーズンに幹事がおこなうべきタスクをまとめてご紹介します。
学校の課題や日々の部活と新歓の準備を並行する上では、やることをリスト化し計画的に実行しておくことが重要です。
他の部員に手伝ってもらう際にも役立つので、ぜひ本記事を読みながらリストを作成してみてください。
日程や会場の決定
やることの1つ目は、日程や会場の決定です。
まずは部活の練習日程を確認しながら、全体で何回程度新歓活動をおこなうのかを決めましょう。
新入生に部活の練習を体験してもらう場合は、既存の練習と並行して実施するのか、新歓用の練習を実施するのかによっても変わってきます。
新入生のフォローを担当する部員の確保も必要になるので、大会までの日程なども配慮しつつ新歓担当者を決定しておくとよいでしょう。
普段よりも参加人数が増えるため、場合によっては練習会場を新たに確保する必要があります。
また、新歓コンパを実施する場合も部員のスケジュールを鑑みた日程調整が必要です。
部員全員の参加が難しくとも一定数はコンパに出席してもらう必要があるため、早い段階で日程を決めて部員にスケジュールを調整しておいてもらいましょう。
お店探しと予約
これは新歓コンパを実施する場合のタスクですが、実施日程を決めたらお店を探して予約をします。
基本的に新歓コンパが実施される時期はどの大学・部活でも共通です。
そのため、早めに予約をして会場を確保しておく必要があります。
ある程度の参加人数を見積もった上で、早めに会場を確保しましょう。
新歓コンパは新入生は参加無料で実施される場合が多く、その分在学生が多く費用を負担する必要があります。
会場選びの際はその点も考慮した価格帯でお店を探すことがポイントです。
また、近年はzoom等のサービスを利用し、オンラインで新歓をおこなう団体もふえています。
対面での練習やコンパとオンラインの説明会や質問会を併用する手もあるので、オンライン実施も視野に入れて計画を立てるのもおすすめです。
案内状の作成
日程と会場が決まったら、その旨をわかりやすく記載した案内状を作成します。
案内状を新歓活動中にキャンパス内に掲示したりビラとして配布したりする場合は、部活名と日程、練習やコンパの会場を分かりやすく明記した上で、必要な持ち物なども記載しておきましょう。
乾杯や締めのあいさつ
新歓コンパの場合、乾杯や締めの挨拶を実施する場合が多いため、事前に誰が担当するかを決めておくのも重要です。
簡単な挨拶であってもきちんと一言挟むことで新入生に歓迎の意を伝えることができます。
当日その場で頼むと混乱を招いてしまうので、部長やコーチなどに予め依頼しておきましょう。
新歓の人集めを成功させるためのポイント
新歓を計画したものの、新入生の参加者が少なければ元も子もありません。
ここでは、新入生に行きたいと思わせる新歓時の声かけや宣伝のコツをご紹介します。
分かりやすいチラシやビラを作って配布する
新歓シーズンに大学構内で配布するチラシやビラは、新入生の心をつかむ上で非常に重要なアイテムです。
基本的に新入生はたくさんのサークルや部活から声をかけられるため、1日に数十枚のビラを受け取ることになります。
矢継ぎ早に勧誘を受けると混乱してしまう新入生も多いため、家に帰ってから改めて受け取ったビラを確認して気になる団体を探す人は少なくありません。
チラシに記載しておく基本的な情報としては以下のようなものがあります。
・団体名
・活動スケジュール(練習頻度や参加する大会の年間スケジュールなど)
・活動実績
・人数(学年や男女比、マネージャーやコーチの人数なども)
・キャッチコピーや武訓などの目を引くフレーズ
・新入生向けの練習日程や新歓コンパの情報
・連絡先
上記に加えて部活の魅力が詰まった写真を掲載すると、興味を持ってもらいやすくなります。
ユニフォームなど統一感のある服装で声をかける
新入生に声をかけるときは、ユニフォームや部のジャージなど統一感のある服装を心がけましょう。
服装は部の雰囲気やイメージを伝える上でも重要です。
より鮮明に記憶に残してもらえるだけでなく、きちんとした好印象を抱いてもらいやすいです。
また、大学名の記載された服装に憧れる新入生も多いので、ぜひ部員で統一して着用しましょう。
入部するメリットを伝える
新歓で声をかける際に、ついつい練習日程や新歓コンパについてばかりを伝えてしまうケースがありますが、きちんと部活の魅力を伝えることを忘れてはいけません。
新歓は部活に入部してくれる仲間を探すためのイベントなので、自分の部活に入るメリットもきちんと言葉にして伝えましょう。
ただし、一度に複数のメリットを伝えすぎると新入生は混乱してしまいます。
どうしても自分が伝えたいポイントに絞って、多くても3つから4つ程度にとどめましょう。
新歓の日時をしっかりと伝える
新歓の声かけでよくあるミスとして、具体的な日程を伝えそびれるという事例もあります。
新歓コンパや新入生を交えた練習を実施する旨だけを伝えてしまったがために、新入生自身が後からビラなどをみて日程を確認した時にはすでに他の予定が入ってしまうケースもあります。
特に新歓シーズンの新入生は新生活と大学の授業、そして複数のサークルや部活の新歓イベントに大忙しです。
声をかけた際に日程を伝えて、その場で予定を確認してもらうとよいでしょう。
大学の掲示板や部活HP・SNSで宣伝する
新歓シーズンには声かけだけでなく、大学の掲示板や部活のホームページ、公式SNSを活用するのもおすすめです。
新歓シーズンの新入生はたくさんの上級生から勧誘を受けるため家に帰る頃にはたくさんの団体から聞いた話で混乱してしまいがちです。
しかしながら掲示板やインターネット上の情報は、新入生が気になったタイミングで落ち着いて情報を集められるため、部活の魅力をしっかりとアピールできます。
特にホームページやSNSでは写真や動画を掲載できるので、部の練習風景や試合の様子をよりリアルに新入生に伝えることができます。
新歓の際に気を付けるポイント
練習や新歓コンパに参加してくれた新入生とコミュニケーションをとる際に、より好印象につながる接し方のコツをご紹介します。
高すぎるテンションやしつこく声をかけないようにする
新入生と話す際には、いつもよりも一段階か二段階落ち着いたテンションを意識することがおすすめです。
新入生にとって上級生は何もしていなくても威圧感や怖さを感じてしまいやすい存在です。
ですので、いつもよりも抑えたテンションで話しかけると好印象につながります。
また、自分ばかりが話しかけると圧が強いと感じさせてしまう可能性もあるので、しつこく話しかけていないか気にかけながら接することが大切です。
大人数で新入生1人を囲まないようにする
新入生1人に対して大人数で話しかけるのも避けましょう。
話している雰囲気や内容が穏やかであったとしても、見知らぬ上級生に囲まれるのは新入生にとってストレスです。
話しかける際には新入生が複数人集まっているグループに話しかけると、新入生の気持ちをリラックスさせやすいといえます。
長時間拘束しないようにする
新入生についつい話しかけたくなってしまっても、長時間話しかけるのは避けた方がよいです。
和やかに会話が続いていたとしても、やはり上級生と長く話すことは新入生にとって負担が大きいです。
また、新入生にとっては上級生はもちろんのこと、今後部活の仲間となる可能性が高い同期の様子を伺う時間は必要です。
時間に配慮しながらコミュニケーションをとるようにしましょう。
新入生が主役であることを忘れないようにする
新歓コンパや新歓期の練習はあくまでも新入生が主役です。
もちろん、普段の部活の雰囲気を伝えるためにも、上級生同士がありのままに振る舞うのは悪いことではありません。
しかしながら、練習に集中しすぎるあまり新入生へのアドバイスやレクチャーがおざなりになってしまったり、新歓コンパで上級生だけが盛り上がってしまったりという状況は防ぎましょう。
まとめ
部活の新歓活動をおこなうタイミングとしては、練習に参加する場合は4月上旬から5月、新歓コンパを実施する場合は4月中旬以降から5月がおすすめです。
サークルとの大きな違いとして、大学入学以前から入部の意思が固い新入生の存在があります。
そのような学生は練習への意欲も高く部にとっても重要な存在ともいえるので、3月など早めの時期から練習に参加してもらってもよいでしょう。
また、新歓の準備と普段の学生生活を両立させるためにも、タスクをリストにした上で計画的に進めることが重要です。
今回ご紹介した新歓を成功させるポイントも合わせて部員と共有し、協力しながら新歓シーズンに備えてみてはいかがでしょうか。
部活メディアでは新歓のコツや部活SNSの活用術など、頑張る部活生の皆さんに役立つコンテンツを多数掲載しています。
サイト上で部活紹介記事も掲載していますので、興味をお持ちの方はぜひ一度部活メディアをチェックしてみてください。
※「部活メディア」はこちらから