サークルに負けたくない!大学の部活生が新歓を成功させるコツと注意点
春になると多くの団体が力を入れる新歓活動。
大学では部活以外にサークルや体同連などの複数の団体がひしめき合うため、新入生の獲得に苦戦するケースも少なくありません。
声かけやチラシの配布、練習会の実施などなんとなくイメージはつくものの、他の団体の勢いに負けてうまく新入生にアピールできないとお困りの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、新歓を成功させたいとお考えの部活生に向け、1人でも多くの新入生の心を掴む新歓のコツをご紹介します。
新歓の準備段階から実際の勧誘まで幅広く役立つポイントをご紹介しているので、ぜひ本記事を参考に部活を盛り上げる新たな仲間を探してみてください。
部活にとって新歓はとても重要
新歓とは新入生勧誘の略称で、毎年春になると多くの部活やサークルが新入生に向けて自分達の団体への入部を勧誘します。
もちろん、新歓の有無に限らず部活への入部を決めている新入生も多いですが、やはり多くの人は新歓に参加してそれぞれの団体と自分とのマッチ度を測り入部先を決めます。
頑張り次第でより多くの新入生を獲得することができるため、部活生にとって非常に重要な活動といえます。
部活の新勧を成功させるコツ
新歓を盛り上げ、1人でも多くの新入生の心を掴むコツを7つまとめてご紹介します。
また、こちらの記事では新歓の中でも声をかけて勧誘をする際のポイントや注意点を詳しく掘り下げているので、ぜひ合わせてご参照ください。
▶1人でも多くの新入生を勧誘する方法&ポイント総まとめ【大学生向け】
①新歓の中心メンバーを選出する
新歓は部員同士の連携が不可欠です。
部員全員で勧誘をする場合であっても、特に中心となって活動を進める主要メンバーを選出しましょう。
部活によっては慣習で新歓を担当する学年が決まっている場合もありますが、あえて新歓前は自分達が新歓運営隊であるという自覚を該当する部員全員に持ってもらうことが大切です。
事前に中心メンバーを選出することのポイントはこの「自覚」です。
なんとなく参加するのではなく、新歓の成果についての責任が自分にあるということを意識し、主体的に進めるメンバーの1人だという自覚を持ってもらうことで、各自がモチベーションを高く持って活動を進めやすくなるでしょう。
②目標を立てて部員に共有する
新歓を始める前に、より具体的な達成目標を参加する部員全員で共有しましょう。
目標がはっきりしていないまま具体的な対策を考えるのは難しいです。
また、目的がないままなんとなく勧誘をおこなっていると、部員の間でモチベーションに差が開く危険性もあります。
「練習会に◯人参加してもらう」「新入部員を◯人獲得する」など、自分の部の状況にあわせて明確な目標をたてましょう。
③部員に役割を割り振る
部員の連携力とモチベーションを高める上で重要なもう一つのポイントは、役割を割り振ることです。
メインで担当する業務を決めておくことで、成果を上げるための責任意識が芽生えます。
具体的な担当としては「声かけ」「SNSの発信・DM対応」「新歓ブース対応」「広報物作成」「運営・事務との連絡」などがあります。
他にも練習会の計画や練習中の新入生のサポート、新歓コンパの計画と予約等の担当も必要に応じて設けるとよいでしょう。
④チラシを作って配る
自分達の部活の魅力や練習会、新歓コンパの日程などを記載したチラシは、新歓成功の鍵を握る重要なアイテムです。
新入生は1日に何度も勧誘を受けるため、自分達が伝えた内容や与えた印象が家に帰る頃には忘れられてしまう、ということも十分あり得ます。
しかしながら、チラシであれば家に帰った後にゆっくりと確認してもらえる可能性が高く、じっくりと部活の魅力を伝えることができます。
写真やキャッチコピーなど新入生の心を掴む魅力的なチラシをぜひ準備しておきましょう。
⑤SNSで情報を拡散する
近年、新歓においてSNSの重要性が非常に高まっています。v
動画や写真を投稿することができ、ダイレクトメッセージで具体的にやりとりもできるSNSは新歓をおこないやすくする非常に便利なツールです。
新歓シーズンが近づいて来たら、積極的にSNSを活用して部活の雰囲気や競技の魅力を伝えましょう。
また、チラシやポスターに新歓用のSNSアカウント名やI Dを記載するのもおすすめです。
⑥興味を持ってくれた新入生の顔と名前を覚える
声をかけた際に反応がよかった新入生や練習会などに参加してくれた新入生の顔と名前はできる限り覚えましょう。
誰しも、自分のことを覚えてもらえた際は嬉しいものです。
新歓シーズンは非常に多くの新入生と話すため一人一人を覚えるのは簡単ではありませんが、それは新入生も理解しています。
だからこそ、自分のことを覚えてくれた部活や上級生には非常に好感を抱きます。
また、新歓に対する熱意や新入生を尊重する姿勢などもアピールできるため、ぜひ1人でも多くの新入生を覚えてみてください。
⑦部活の楽しさやメリットを伝える
新歓において常に意識しておくポイントとして、部活の楽しさや入部するメリットをきちんと新入生に伝えることです。
部活のSNSをフォローしてもらう、練習会に参加してもらうということがゴールではありません。
新歓は新入生に部活の魅力を伝え、入部してもらうための活動です。
一方でとりあえず入部はしてもらえたとしても、その新入生がすぐに部活をやめてしまったり、モチベーションが低く部の雰囲気を壊す要因になってしまったりしても成功とはいえません。
つまり、新歓活動をおこなう上では新入生に部活の魅力的なポイントを伝え、その魅力に共感してくれた新入生に入部してもらうことが必要だといえます。
声をかけたり練習会に参加してくれた新入生とコミュニケーションをとる際には、自分が部活で素敵だと思うポイントなどを積極的に伝えてみてください。
知っておくと便利!新歓用SNSアカウントの運営方法
TwitterやInstagram、LINEなどのアカウントを保有している部活は多くあります。
日々の練習風景や大会の情報を発信できる便利なSNSですが、新歓に用いる場合ならではのポイントがあります。
ここではSNSを新歓で活用するために、ぜひチェックしておきたいポイントを5つご紹介します。
アカウント名を分かりやすくする
新歓シーズンを迎える前に、まずはSNSのアカウント名がわかりやすいものになっているか確認しましょう。
大学名と部活名を組み合わせたシンプルな名前がおすすめです。
新歓用に新たにアカウントを作る場合には、【新歓用】などと明記しておくとよいでしょう。
また、アカウントが複数ある場合はプロフィール欄にリンクを貼った上で、それぞれ何用のアカウントなのかを記載しておきましょう。
フォロワー数を増やしておく
フォロワー数が多いアカウントほど、新たにそのアカウントを見た新入生がフォローしやすくなります。
まだ、部活自体に関心がなくともフォロワー数が多いというだけでとりあえずフォローをする人も比較的多いです。
新歓シーズンが始まるまでに部員はもちろんのこと、友人やOB、家族に頼み、ある程度のフォロワー数を確保しておくことをおすすめします。
投稿には写真・タグを付ける
より多くの新入生に見てもらえるアカウントにするためには、投稿内容を充実させることが重要です。
SNSの形式に限らず、投稿する際には写真とハッシュタグをつけることを徹底しましょう。
写真は部活の雰囲気が伝わるため新入生の関心を引きやすくなります。
また、写真はTwitterなどのタイムライン上でも目に留まりやすいので、必ず一枚は部活にまつわる写真を添付しましょう。
近年では大学入学前の時期から新入生がSNSを使って情報収集をするケースが増えています。
所属大学名や部活名、競技名などをタグ付けし、少しでも多くの人の目に留まる投稿を目指しましょう。
大学によっては「〇〇大学新歓」や「春から〇〇(大学名)」といったハッシュタグを同じ大学の部活やサークル全体で使用し、SNSを盛り上げている場合があります。
事務室や他の団体と相談しながら、上記のような大学共通のハッシュタグを活用してみるのもおすすめです。
こちらから新入生をフォローする
新歓の時期には、新入生を積極的にフォローしましょう。
ただ待っているのではなく、1人でも多くの新入生にこちらからアプローチし、自分達のアカウントを知ってもらうことは重要です。
相互フォローアカウントを獲得することで、その新入生の友人にもアカウントを知ってもらいやすいです。
知り合いがフォローしているアカウントをなんとなくフォローする、という人も多くいるのでフォロワーを増やすきっかけになります。
他SNSの情報を記載する
InstagramやTwitter、YouTubeなど複数のアカウントを使って新歓にまつわる情報を発信する部活も多いです。
せっかく複数のSNSを併用しているのであれば、ぜひ他のSNSを紹介しあいさらなるフォロワー獲得を目指しましょう。
プロフィール欄に別のSNSのアカウントリンクを記載したり、他のSNSの特徴について定期的に投稿するのも有効です。
新歓で新入生と仲良くなるためのポイント
新歓シーズンは多くの団体が積極的に勧誘活動をおこなっているため、場合によっては新入生側が警戒していたり緊張していたりするケースがあります。
そこで、少しでも早く声をかけた新入生と打ち解けるためのポイントを4つご紹介します。
新入生の事を気遣う
声をかけた新入生の様子をみて、相手を気遣うことを徹底しましょう。
勧誘をしようと思うとついつい自分達が伝えたいことを矢継ぎ早に口にしてしまいがちですが、相手の状況を鑑みずに話しかけても距離は縮まりません。
例えば、大量のビラを抱えた新入生を見かけた際には、荷物を整理しやすいよう手伝ってあげてもよいでしょう。
また、多くの新入生はたくさんの団体から勧誘を受けて体力を消耗しています。
声をかける際に「疲れてない?」等の気遣いの言葉を挟むだけで、新入生の緊張感を緩めることに繋がります。
新入生が答えやすい質問をする
相手との距離を詰める上で質問をするのは有効です。
多くの新入生は上級生と話すことに緊張しやすいので、答えやすい質問をしてみましょう。
ついついこれまでのスポーツ経験や興味のある部活を聞きたくなるところですが、まずは所属学部や出身地などの部活と直接関係ない質問をするのがおすすめです。
1対1の会話は避ける
キャンパス内や食事の場で新入生に話しかける際に、1対1はできる限り避けるのも重要なポイントです。
人数が多い方が盛り上がりやすいため、沈黙が生まれにくいのでお互いにリラックスしやすいでしょう。
特に新入生の方が人数が多い方が緊張を解きやすいのでぜひ意識してみてください。
目標を忘れないようにする
新歓の目的は同じ志を持って励むことのできる仲間を1人でも多く増やすことです。
単に目の前の新入生と仲良くなるのではなく、最終的には入部してもらうことが目標であることには意識を向けておきましょう。
もちろん一方的に部活の話を言い続けたり、強引に勧誘するのはNGですが、自然な話の中で部活の楽しさを伝えられるよう常に気を配っておくことが大切です。
まとめ
新歓を成功させる上で、他の部員との協力は不可欠です。
新歓を主体的に進めるという自覚と責任を持ってもらうことで、一人一人のモチベーションを高めることにつながります。
役割分担や目標の共有をおこない、新入生に自分の部活の魅力をしっかりアピールしましょう。
また、SNSアカウントは新歓に役立つ魅力的なツールです。
アカウント名やフォロワー数などの一工夫で影響力が大きく変わるので、積極的に活用することをおすすめします。
実際に活動に参加してくれた新入生は、部活に一定レベルの関心を示してくれた有望な人材です。
活動を通してより興味を持ってもらえるよう、話しかけるタイミングや雰囲気も意識してみてください。
新歓は、共に部活を支えていく大切な仲間探しです。
ぜひ本記事を参考に新歓を盛り上げてみてください。
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