2022.11.28

大学の部活に入るメリットとは?サークルと部活の違いも解説

晴れて大学に入学した後に、待ち受けているイベントが新入生歓迎会、通称・新歓です。

新歓を見ていくと、サークル部活の大きく2つの団体があります。

中には、「サークルと部活の違いが何かがいまいちよくわからない」と思っている方もいるかもしれません。

あるいは、部活に入ることにはどんなメリットがあるのだろうと疑問をお持ちの方もいるかと思われます。

本記事では、サークルと部活の違いや部活に入ることで得られるメリット・デメリットをそれぞれ紹介します。

大学の部活とサークルの違い

大学生が所属できる主なコミュニティには部活とサークルが挙げられます。

部活とサークルにどのような違いがあるのか解説します。

参加に対する自由度

部活とサークルでは、参加に対する自由度が異なります。

サークルは自由度が高くの融通が効くのに対して、部活は基本的に冠婚葬祭や授業以外の理由で決められた練習を欠席できないところが多いです。

ただし、詳細は部活によって異なっていて、サークルのような融通が効く部活も中にはあります。

結果へのこだわり

勝敗の結果へのこだわり方にも違いがあります。

サークルでは競技を楽しむことに重点が置かれていますが、部活は大学のブランドを背負って活動をしているため勝利にかけるこだわりが強い傾向にあります。

朝練や休日練習など連日練習に励み、練習の時間の外でも練習メニューの構成や戦略立案のためにミーティングを開くなど、部活では勝つための準備に余念がありません。

チームワーク

チームワークにも大きな開きがあります。

サークルは個人の自主性に任されている部分が大きく、相性の良い友達を選んで好みの人のみで交友関係を築くことができます。

一方で、部活ではチーム一丸となって勝つことを目指すことになるため、相手を選り好みせずに部員全員とコミュニケーションを取る必要があります。

幅広いタイプの人と協力し合う経験は、大学卒業後にも末永く活きる強みになるでしょう。

大学で部活に入るメリット

大学で部活に入るメリットを紹介します。

交友関係が広がる

交友関係が広がる点は部活に入ることで得られるメリットです。

大学の講義を受けるだけでは学部外の友人や先輩・後輩との繋がりを築くことは難しいですが、部活に入ることで学部や学年の垣根を越えた交友関係を築くことができます。

また、大会や練習会を通じて運営陣である社会人の方や他大学の方との繋がりを持つことも可能です。

部活に入ることで、さまざまな人との交流ができる点は部活に入る魅力だといえるでしょう。

目標に向かって努力することができる

目標に向かって努力することができる点も部活の強みです。

部活で活躍するためには日々の練習に真摯に取り組むことは勿論のこと、体力の強化や生活習慣の改善など違ったアプローチを実践することも不可欠です。

1つの目標に向かって、自分自身で工夫をしながら努力を積み重ねる経験は、生涯を通じての大きな財産となるでしょう。

上下関係を学ぶことができる

上下関係を学べる点も1つのメリットです。

部活では特に縦の関係が強いため、先輩に対して礼儀正しい言葉の使い方や振る舞い方が求められます。

部活に所属をすることで、必然的に正しい敬語の使い方や食事会での基本的なマナーが身に付くでしょう。

社会人になると、先輩への接し方は必須の知識になるため、早いうちに上下関係を学んでおくことに損はありません。

遠征を経験することができる

遠征を経験できる点は部活に入る魅力的な点です。

中高の部活ではごく限られた強豪校やトップ選手しか遠征に行くことができませんが、大学の部活では中高時代に比べて遠征に行くチャンスが増えます。

小旅行気分を楽しみながらも部活に取り組む特別感を味わうことができるでしょう。

規則正しい生活を送ることができる

規則正しい生活を送ることができる点も部活に入るメリットです。

自分の裁量が大きくなる分、大学生は昼夜逆転生活に陥ることが多く、生活習慣が崩れやすくなります。

対して、部活では朝練が設けられていることが多いため、半ば自動的に朝早く起きる習慣が身に付くでしょう。

健康的な生活習慣が身に付くことは入部することで得られる特典だといえます。

時間の貴重さを学べる

時間の貴重を学べる点もメリットの1つに挙げられます。

部活に入ると、1日の大半を練習時間に取られてしまうことが多いため、残った時間で大学の課題やアルバイト、休養やその他必要な用事を配分することが必要になります。

余暇の時間が少なくなるからこそ、時間の重要さを肌で感じ、移動時間や空きコマなどの隙間時間を利用するといった限られた時間を有効活用するスキルが身に付くでしょう。

就活で有利になる可能性がある

部活に入ることで、就活を有利に進められる可能性があります。

就活時にはESや面接で「学生時代に力を入れていたこと」いわゆるガクチカを聞かれることが多くあります。

部活に入り、活動に打ち込むことでガクチカのネタを作ることができるでしょう。

ただし、部活に入ったからといってのべつ幕無しに就活が有利になるわけではありません。

部活に入ってどのような経験をしたのか、何に力を入れたのか、きちんと話せるようになることが大切です。

▶大学の部活経験が就職に有利な理由!効果的な伝え方や自己PRの例文も紹介

大学で部活に入るデメリット

大学で部活に入るデメリットを紹介します。

自由な時間が確保できなくなる

部活では、参加必須の練習が連日のように入るため自由な時間の確保は難しいといえます。

アルバイトやインターン、ゼミや旅行など大学生ならではのイベントを楽しみたいと思っている方は、特に部活に息苦しさを感じるかもしれません。

自分の思い通りにキャンパスライフを過ごせない点は部活に入るデメリットだといえるでしょう。

部活の規則に縛られる

部活の規則に縛られてしまう点も見落とせません。

髪色の規定や年功序列による雑用等のルールなど、厳格に規則が設けられている部活の場合は制約の多さに疲れてしまう場合があります。

部活や先輩の雰囲気によって、規則のキツさや罰則には開きがありますので、事前に雰囲気は確認しておくようにしましょう。

勉強やバイトに集中できなくなる可能性がある

勉強やバイトに集中できなくなる可能性がある点も部活に入る上での懸念材料になります。

部活の練習や大会は、講義の試験やレポート提出期限に関係なくスケジューリングされることが一般的です。

また、バイトのシフト提出期限までに部活の練習予定が出ず、後になってバイトの代理を探すケースもあります。

学生の本分である学業や、責任を担っているアルバイト勤務に支障をきたしてしまう可能性がある点は、事前に考慮をする必要があるでしょう。

▶大学生で部活とバイトを両立させるには?方法などを徹底解説

練習が厳しいことも多い

勝利に向けて活動をしている部活では、練習が厳しいことがほとんどです。

ミスをすると先輩や監督から叱られたり、場合によっては個別に呼び出されて活を入れられたりと、苦しさを感じることも多いでしょう。

メンタルの強さに自信が無い方は特に、厳しい練習に耐え抜くための心構えが必要です。

掛け持ちが難しい

自分で自由にスケジュールを決められるサークルとは異なり、強制参加の練習が多い部活では他の部活・サークルとの掛け持ちが困難です。

色々なコミュニティに入り、交友関係を広げたいと思っている方の場合、拘束時間の長い部活には窮屈さを感じるかもしれません。

興味のあることに挑戦してみたいとお考えの方は、部活よりもサークルに入る方が向いているでしょう。

人間関係が面倒くさくなる場合がある

部活では人間関係が面倒になる可能性もあります。

練習に対する姿勢の良し悪しやポジションの取り合いから生じる嫉妬、勝利にこだわる思いのズレなど、部活の中では人間関係がこじれてしまうポイントが多くあります。

対人トラブルに耐性が弱い方や険悪な雰囲気が苦手な方は、もしかすると部活に入ることで心が消耗してしまうかもしれません。

失敗しないために!大学の部活選びの際のポイント

大学の部活選びに失敗しないためのポイントを解説します。

どんな大学生活を送りたいかについて考える

初めに、どのような大学生活を送りたいか考えてみましょう。

1つのことに打ち込むか、経験を広げていくかなど、希望する方向性によって、部活との相性が変わってきます。

1つのことに打ち込んでみたいとの思いが強い場合には、部活を楽しめる可能性が高いでしょう。

興味のある部活の練習会や新歓に参加する

部活に興味が湧いた場合には、興味のある部活の練習会や新歓に参加してみましょう。

練習会や新歓に参加することで、その競技が自分にとって楽しいものかを判断する材料を得ることができます。

また、先輩部員の様子を見る機会になるため、部活の雰囲気に違和感はないか、自分が所属できそうな環境であるかを見定めることも可能です。

競技経験がある場合にも、ミスマッチを防ぐために可能な限り練習会や新歓に参加することをおすすめします。

必要になる費用や練習時間について聞いておく

部活に入ると、必要経費や練習時間の捻出が必須になります。

必要なお金を準備することができない、必要な練習時間を確保できないといった事情から、後になって退部をしてしまう方も少なくありません。

入部する前にどのくらいの出費があるのか、どのくらいの練習時間がかかるのかはリサーチしておきましょう。

「こんなつもりじゃなかったのに」と後悔することを防ぐことに繋がります。

部員同士の雰囲気を見ておく・聞いておく

入部前に部員同士の雰囲気にはアンテナを張っておきましょう。

上下関係が厳しいか、友達感覚で学年の垣根なくワイワイとしているかは大きな違いです。

部活が運営しているSNSや友人・先輩の口コミを確認することも、雰囲気を知るために役立つでしょう。

1度入部をすると、辞めない限り部活が生活の中心となるため、部活が居心地の良い環境になり得るかどうかは気を付けて見ることをおすすめします。

まとめ

大学の部活に入ることで、交友関係が広がる、時間の貴重さを知れるといった大学卒業後にも活きるような強いメリットを得ることができます。

興味のある方は、是非、部活に入ることを前向きに検討し、新歓や練習会などのイベントに顔を出してみてください。

ただし、部活に入ることで生じるデメリットも少なくありません。

部活が自分の理想のキャンパスライフを送る上での障害になることはないか、デメリットによって自分が潰されてしまうことがないかは、事前に検討をするようにしましょう。

部活に入る選択をしても、入らない選択をしても、充実した大学生活を送れるかどうかは、皆さまの手にかかっています。

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