大学の部活でSNSを運営するメリットとは?運用する際のポイントも解説
「知名度を上げたい」「イベントの参加者を増やして盛り上げたい」と思っている方の中には、部活公式のSNSを立ち上げることを検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実際に、SNSを活用し部活をアピールしている団体はどんどんと増えており、アナログには無いメリットを効果的に活かしている部活も少なくありません。
近年では、感染症対策が追い風となり、非対面での宣伝活動が必要とされる場面も増えてきました。
一方で、SNSを活用するからこそ生じるリスクもあります。
そこで本記事では、部活のSNSを運用する際のメリットやポイント、注意点を解説します。
大学の部活でSNSを活用するメリット
大学の部活でSNSを活用するメリットを紹介します。
部員のモチベーションに繋がる
SNSを上手く活用することによって部員のモチベーションを高めることができます。
活動中の風景を写真や動画で発信することで「より完成度の高いパフォーマンスを見てほしい」「いいところを見せたい」といった、向上心が生まれるきっかけになるでしょう。
外部の方に見られる感覚が生まれることによって、活動にも張り合いが生じるはずです。
認知度を上げられる
SNSによって、部活の認知度を上げることが可能です。
InstagramやTikTok、TwitterといったSNSは最早世代を越えて幅広い世代に普及しており、広報活動に効果的です。
部活での練習風景やスキルが高いメンバーを紹介することによって、学内・学外からの注目を集めることができるでしょう。
ハッシュタグやアンケートなどの機能を活用することができれば、高校生の目にも留まりやすくなって新入部員獲得にも繋がる可能性があります。
練習やイベントの予定を多くの人に伝えられる
練習やイベントの予定をより多くの人に伝えられるメリットもあります。
チラシ配りやポスターといった宣伝方法に対して、SNSは時間や場所を問わず常に情報発信することができます。
特に、新入生は加入する部活に迷って、SNSで目ぼしい部活やイベントを検索している可能性が高いです。
ユーザーの興味・関心に合わせてタイムラインやサジェストを表示するSNSであれば、新入生歓迎会などのイベント情報を効果的に新入生に向けてアピールすることができるでしょう。
新歓行事に興味のある方はこちらの記事もご覧ください。
▶サークルに負けたくない!大学の部活生が新歓を成功させるコツと注意点
スポンサー契約に繋がるかもしれない
SNSを通じてスポンサー契約に繋がる可能性が得られます。
プライベートな時間の娯楽としてSNSを楽しんでいる方も多い一方で、情報収集のツールとしてSNSを活用している企業もいます。
SNSを通じて正々堂々としたパフォーマンスや地道な練習風景、優れた成績を売り込むことで、イメージアップや認知度向上を狙う企業がスポンサー契約を提案してきてくれるかもしれません。
スポンサー契約を目指している方はこちらの記事もご覧ください。
▶大学部活がスポンサーを獲得するためには?スポンサー契約のメリット
大学の部活でSNSを活用するときのポイント
部活でSNSを活用するときに押さえておきたいポイントを解説します。
学生が主体的に運営する
部活でSNSを利用する際、アカウントの管理や投稿は学生の仕事になります。
大学での勉強や部活練習と並行してSNSでの活動をおこなうようになる点は、事前に考えあわせておきましょう。
今の仕事で手一杯な方は、SNS運営の負担が重なることでキャパオーバーを起こしてしまうかもしれません。
優先順位をつけることは学生生活を充実させるうえで必要不可欠です。
また、アカウント管理の面ではSNSを運用する係を予め決めておき、他のメンバーがサポートをする形式を取るとスムーズです。
投稿する曜日や時間帯について決めておく
SNSに投稿をする曜日や時間帯を決めておくこともおすすめです。
投稿日・投稿時間を宣言することで、フォロワーに新しい投稿をチェックしてもらいやすくなります。
また、運営側にとっての投稿期限を決めておくことにより、SNSにアップするネタを決める・編集スケジュールを立てるなど、テキパキと運営活動をできるようになるはずです。
長期的かつ継続的にアカウントを動かす
アカウントを動かし続けることを意識的に考えるようにしましょう。
SNSの活動が止まってしまいアカウントだけが残っている状態になると、「この部活は今も活動しているのだろうか?」「形だけの部活なのではないか?」と疑念を持たれかねません。
SNSの運営が止まり、アカウントの管理者が不明になってしまうと、誰もアカウントに入れなくなるリスクや新入生からの問い合わせをスルーしてしまう恐れが生じます。
活発な活動をきちんとアピールするためにも、継続的なアカウント運営を心掛けましょう。
目的に分けてSNSの種類を変える
目的に応じてSNSの種類を変えることも、SNSを活用する上で重要なポイントです。
今回は、若年層への人気が高く更新が比較的容易なTwitter、Instagram、TikTokの特徴を解説します。
Twitterは1度に投稿できる字数や写真・動画の掲載数に制限があるため、端的に情報を伝えることができます。
1度の投稿に必要なコストが低く、手軽に更新を続けやすいサービスだといえるでしょう。
リツイート機能やいいねボタンを通じてタイムラインに再掲載されることも多く、拡散力も強いといえます。
匿名性も高いため、リプライや質問箱を通じて気軽に新入生からの質疑応答をできる点も特徴的です。
Instagramは写真や動画投稿をメインに据えたSNSとなっているため、視覚から活動をアピールするにあたって有効なツールです。
ユーザーの趣味嗜好に合わせたサジェスチョン機能にも優れているため、上手くアカウント運営ができればInstagramを通じて新入生を獲得するルートを開拓することができるでしょう。
ストーリーズ機能やライブ配信もおこなえるため、ライブ感のある宣伝活動をおこないたいと考えている方にはとくにおすすめです。
TikTokは短時間限定の動画配信をおこなうサービスで特に中高生から強い支持を集めているSNSです。
動画の編集にこだわり始めるとある程度の時間を要するため、動画の質を保とうと思うとある程度のコストがかかる上、15秒以内に何を伝えるかが考えどころになるでしょう。
受験者層の利用が多いため、将来の新入生獲得に向けた広報活動にぴったりなサービスであるといえます。
部活紹介の動画の作り方はこちらの記事で詳しく解説しております。
▶部活紹介動画の作り方!インパクトを残すコツと円滑な動画制作の秘訣
大学の部活でSNSを活用する際の注意点
部活の存在をアピールするにあたってうってつけなSNSですが、実際に活用するときには注意するべき点がありますので紹介します。
部員にSNSを使用することをしっかりと伝える
部員にSNSを使用することを事前にしっかりと伝えておきましょう。
SNSの利用者の中には動画や写真を悪用する方もいることから、一般公開用のアカウントに自分の名前や顔写真を載せられることに抵抗感を持っている方も少なくありません。
SNSの活用が部活にとっての悪影響にならないよう、写真や名前の掲載に問題はないか、必ず各部員に了承を得るようにしましょう。
また、縦の関係が強い部活の場合は特に後輩部員が「載せないでください」「嫌です」といえる環境を整えることが大切です。
投稿する前は二重チェックをする
投稿する前に二重チェックすることも必要です。
複数人で投稿内容を確認することによって、誤りを未然に防ぐことができます。
特に、新入生歓迎会やイベント日程の告知に誤りがあると多くの人を巻き込むことになってしまい、場合によってはトラブルに発展しかねません。
ミスへの対策は部活全体で積極的におこなうようにしましょう。
炎上リスクについて理解しておく
公序良俗に反する投稿をした場合、いわゆる炎上が起こる可能性があります。
投稿内容に対してSNSユーザーから非難が殺到することを炎上といいますが、SNSでの炎上が起きた場合、部活の活動停止は余儀なくされるでしょう。
場合によっては、今まで掲載してきた写真や動画を観て、部員に関する個人情報が特定されて流出する危険があります。
デジタルタトゥーといわれるように、1度ネットに流出してしまった情報は消しきれません。
部活を続けるためにも、部員の身の安全を守るためにも、投稿内容がモラルを守れているかは事前によく確認するようにしてください。
SNSを活用している部活の事例5選
SNSを活用している部活の事例を5つに厳選してご紹介します。
青山学院大学陸上競技部
「青学大陸上競技部(長距離ブロック)」の名前で登録されている、箱根駅伝の優勝常連校としても有名な部活です。
Twitterのフォロワー数は10.5万人を記録している人気のアカウントになっています。
部員一人一人が日替わりで更新している点、写真が多く寮生活の風景を窺える点に親しみを感じられるポイントがあるといえそうです。
関西学院大学アメリカンフットボール部
関西学院大学アメリカンフットボール部のアカウントもTwitterのフォロワー数が1.5万人と支持を受けています。
「Kwansei Gakuin Football FIGHTERS 関西学院大学アメリカンフットボール」の名前で登録されています。
試合中の躍動感あふれる写真が多く、見ているだけでも白熱した試合ぶりが伝わる点が特徴的です。
また、試合中の様子や得点速報を随時中継しており、試合に足を運べずとも選手たちの頑張りを応援できる工夫がされています。
明治大学野球部
東京六大学野球の参戦校である明治大学野球部も「明治大学野球部【公式】」の名前でフォロワー数1.4万人のTwitterアカウントを運営しています。
アメーバブログの更新通知をTwitterで案内し、各選手の思いの丈を字数制限なく読める取り組みをしている点が特徴的です。
また、選手の誕生日祝いや試合中の選手のファインプレーを写真付きで投稿し、選手の魅力を余すことなくアピールしています。
同志社大学体育会ラグビー部
「同志社大学体育会ラグビー部」も1.2万人のTwitterフォロワー数を獲得しているアカウントです。
YouTubeも併用して活用しており、試合のハイライトや選手のトレーニングの様子を公式チャンネルで見られる仕組み作りがおこなわれています。
TwitterはYouTubeへの導線づくりが主とされているほか、試合の開催日予告やグッズ販売の宣伝に使用されています。
写真が多く、視覚的にも楽しめる工夫が見て取れるでしょう。
立教大学女子ラクロス部
「立教大学女子ラクロス部」もSNSを積極的に活用しています。
Twitterでは、試合のハイライトを動画に載せて掲載しているほか、質問箱を活用し新入部員からの質問を募っています。
また、Twitterのフォロワー数が約1300人であるのに対しTikTokのフォロワー数は約3300人とTikTokを巧みに活用している点は他の部活のSNSと一線を画しています。
部員の休憩時間の様子やダンス動画など、普段のカジュアルな様子を窺える点は1つの魅力といえるでしょう。
まとめ
部活でSNSを活用することにより、認知度の向上やイベント情報を拡散できるといったメリットを受けることができます。
SNSは新入部員獲得する際に有効なツールですので目的や強みに合わせて活用をしてみてください。
また、SNSを活用する際には部員の同意をきちんと取り、トラブルを起こさないよう細心の注意を払いましょう。
SNS運用は部内でサポートし合うことが大切です。
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