2022.11.24

大学の部活マネージャーを辞めたい時に考えること&後悔を残さないポイント

学生が主体となって活動をおこなう大学の部活では、マネージャーが担う役割も高校までとは異なる部分が多くあります。

マネージャーとして入部してみたものの、拘束時間や活動内容に対してギャップや悩みを感じる人は少なくありません。

マネージャーを辞めたい思いを抱えつつも、どうすればよいか分からない方もいらっしゃるかもしれません。

この記事では、マネージャーを辞めたいと感じた際に自分の気持ちを整理するポイントや、実際に部活を辞める際にトラブルを回避するためのコツを解説します。

退部をするか迷っている方や、退部する流れに不安をお持ちの方はぜひ本記事をお役立てください。

部活のマネージャーを辞めたい大学生は少なくない

部活のマネージャーを辞めたいと悩む大学生は、決して少なくはありません。

高校までと比べると、マネージャーが担う役割や活動時間などは各大学・部活ごとに差があらわれやすいです。

入部前に聞いていた情報や自分のイメージと実際の役割が違っていたという方も多くいます。

退部することを後ろめたく感じる人もいますが、きちんと自分と向き合い、納得した決断は悪いことではありません。

部活のマネージャーを辞めたい大学生がまず考えること

マネージャーを辞めたいと感じた際には、自分の考えや気持ちを整理することが大切です。

退部を迷っている方にとっては、考えをきちんと整理することで自分にとって後悔のない選択をすることに繋がります。

また、退部を決意している方にとってもお伝えする4つの項目について整理しておくことで、周囲に部活を辞める意志を伝える助けになるでしょう。

①辞めたい理由を言語化して整理する

まず初めに、自分がマネージャーを辞めたいと思った理由をできる限り具体的に書き出しましょう。

「忙しい」「やりがいを感じない」と一言で片付けるのではなく、どのような場面や仕事内容に対してそう感じたのかを細分化することが重要です。

また、頭で考えるのではなく思いつくままにまずは書き出してみましょう。

一通り書き出した後に、共通点を探ることで自分の辞めたい理由を明確にすることができます。

なお、マネージャーを辞めたい理由としてよく挙げられる項目としては、以下のようなものがあります。

・拘束時間が長く、アルバイトや勉強、趣味など自由に使える時間が少ないから

・大会や練習場所への交通費など、金銭面で負担が大きいから

・試合や練習の応援など暇な時間が長いから

・事務作業や清掃など、誰でもできる仕事にやりがいを見いだせないから

②マネージャーになった理由と照らし合わせる

次になぜ自分がマネージャーとして入部したのかを思い出し、目に見える形にリストアップしましょう。

一般的にマネージャーを志望する人が理由としてあげるポイントとしては、以下のようなものがあります。

・マネージャー経験を通して団体を運営する力や協調性、フォロワーシップを磨きたいから

・部活に所属していると就職活動で有利になると聞いたから

・プレーはできないが競技が好きなのでマネージャーという形で関わりたかったから

③マネージャーを辞めるメリットとデメリットを考える

マネージャーになった理由を参考に、退部した際のメリット・デメリットを考えましょう。

もちろん捉え方は人によって異なりますが、一般的には以下のような点がマネージャーを辞めるメリットデメリットとして挙げられます。

マネージャーを辞めるメリット

・自由な時間が増える

・アルバイトしやすくなり、部活の出費も抑えられるためお金に余裕ができる

・人間関係や拘束時間など、部活に関する悩みが解消される

マネージャーを辞めるデメリット

・部活の仲間に対して後ろめたさや気まずさを感じてしまう

・生活リズムを一から作り直す必要がある

・就職や推薦などにおいて部活に所属しているという利点を使えなくなる

・途中で辞めたことを後ろめたく感じ、自分を責めたり自信を喪失してしまう場合がある

④マネージャーを続けるメリットを考える

最後に、この先もマネージャーを続けるメリットとデメリットを考えましょう。

先ほど書き出したマネージャーを辞めるメリット・デメリットと見比べて、どちらが自分にとって大きいかを判断します。

一般的に部活でマネージャーを続けるメリット・デメリットとしては以下のものが挙げられます。

マネージャーを続けるメリット

・入部から卒部まで一通りの立場や業務を経験することで、大きな成長を実感できる

・就職活動や推薦の選抜において評価につながりやすい

・忍耐力や上下関係への適応力など今後の社会で役立つ力が身につく

マネージャーを続けるデメリット

・多くの時間を部活に費やすことになる

・部活以外のコミュニティを作りにくい

・アルバイトがしにくく出費もあるためお金がたまりにくい

自分を犠牲にしてまで無理に続ける必要はない

マネージャーを辞める場合も、続ける場合も、感情に任せず気持ちを整理した上で決断することが非常に重要です。

例として一般的な意見をいくつかご紹介しましたが、捉え方は個人によって異なります。

自分の気持ちを否定せず、率直に頭に浮かんだ思いを書き出してみてください。

マネージャーを辞めることはひとつの選択肢であり、必ずしも悪いものではありません。

自分を犠牲にしてまで無理に続ける必要はないので、自分が納得した道を選択しましょう。

部活のマネージャーを迷いなく辞めてよいケース

お伝えした通り、マネージャーを辞めるか続けるかは個人の選択であり、どちらが良いか悪いかという話ではありません。

しかしながら、以下の2つのケースにおいては退部する方が望ましいといえます。

いじめやハラスメントが起こっているケース

部活内でいじめや体罰、ハラスメントが起きている場合は、退部することが望ましいです。

このケースでは特に、部活を辞めること自体が難しいことも多く、辛くても無理をしてマネージャーを続けている方も多いかもしれません。

そのような場合は、まずは一度外部に相談することがおすすめです。

一人で抱え込むのではなく、家族や部活街の友人、専門家などに相談し助けを借りてみてください。

部活が原因で精神面や身体面に不調があらわれているケース

部活の日は腹痛や頭痛が起こる、食欲がない、趣味の時間も気持ちが沈んだままであるなど、精神面や身体面に不調があらわれている場合も退部が望ましいケースのひとつです。

心身の不調は明確に何が原因となっているか判断がつきにくいため、対応が遅れてしまう場合も少なくありません。

しかしながら、放っておくと悪化し部活以外の生活にも影響が及びます。

少しでも思い当たる節がある場合は、自分を守るためにも退部を選択しましょう。

休部するという選択肢もある

マネージャーを辞めるかどうか迷っている方は、一度部活を休部するという選択肢もあります。

一度ある程度の期間部活から離れ、自分がどう感じるのかを確かめることができます。

休部の場合、やはりマネージャーを続けたいと感じれば元通り活動に参加できるケースがほとんどです。

なお、休部の申請方法や扱いについては大学や部活によって異なるので、事前に確認しておくと安心です。

大学生が部活のマネージャーを辞める方法とポイント

マネージャーを辞める際の流れや、円滑に進めるためのポイントをご紹介します。

親や部活外の友人に話してみる

辞める決心がついた方は、一度家族や部活以外のコミュニティの友人に、その思いを伝えてみてください。

いざ決心を伝えようにも、うまく言葉にできない可能性も考えられるので、一度部活以外の関係性の人に伝えることで練習をしておくのがおすすめです。

同期に辞めたい意志を伝える

部長や上級生に伝える前に、可能であれば親しい同期に退部の意志を伝えましょう。

この時にポイントとなるのが、はっきりと辞める意志が固まっていると伝えることです。

少しでも迷っている様子や、軽い調子で伝えてしまうと、周囲に強く引き止められてしまう可能性が高いです。

既に辞めるという結論が出ていることを伝えた上で、これまでの感謝の気持ちもきちんと伝えてみてください。

部長に報告する

次に、部長に退部の意志を報告します。

ここでも注意点は同じで、辞める意志が固いことをはっきりと伝えた上で、これまでお世話になった感謝の言葉も伝えましょう。

望ましいのは直接対面で伝えることですが、電話やメールで連絡をするという方法もあります。

全体に挨拶し、退部する

可能であれば、全体が集まる場で退部の挨拶をしましょう。

全体での挨拶は精神面でハードルが高いですが、きちんと堂々と宣言し感謝の気持ちも伝えておくことで、自分の中で区切りをつけやすくなります。

退部後にすっきりとした気持ちで次の活動に臨めるため、可能であればぜひ挑戦してみましょう。

【具体例】マネージャーを辞めたい理由の伝え方

退部の意志を伝える際には、必ずといってその理由を聞かれます。

そのため、事前にどのような伝え方をするか考え練習しておくことが重要です。

ここでは具体例を3つご紹介します。

共通するポイントとしては、辞める理由だけでなく退部後にどうするのかもセットで伝えるということです。

ただし、嘘の理由を伝えることはおすすめしません。

部活を辞めた後も同じ大学に所属している以上、嘘だとバレてしまう可能性は高いです。

なお、理由を言わない選択肢もあります。

どうしても伝えたくない事情がある場合は、無理に包み隠さずいう必要はありません。

学業に専念したい

学生の本分である学業は、退部の理由として周囲が納得しやすいもののひとつです。

特に大学はどのような分野に特化して学ぶのか、個人の自由度が高く、大学生として過ごしていく中で自分が本気で学びたいことと出会う人も多いです。

退部の際には具体的にどのような分野の勉強をしていく予定なのかも伝えると、より納得感を与えることができます。

自分の適性を考え、別の活動に専念したい

マネージャーが担う業務にミスマッチを感じたことも理由として納得感を与えやすいもののひとつです。

部活内での具体的な業務や経験を交えつつ具体的に伝えてみましょう。

その際にマネージャーの仕事を否定するのではなく、あくまでも自分とのミスマッチがあったと伝えることが重要です。

家庭の事情で続けることが難しい

家族の看病や介護を担う必要があるケースや、金銭的にアルバイトの時間を増やす必要があるケースなど、家庭の事情を理由に部活を辞める人も多くいます。

デリケートな話題なので無理をして包み隠さずいう必要はありませんが、大まかな事情を伝えることで周囲の理解を得やすくなります。

まとめ

部活のマネージャーを辞めたいと感じる人は決して少なくありません。

自分を犠牲にしてまで続ける必要はありませんが、感情のままに勢いで退部すると後悔が残ります。

今回お伝えした4つのポイントで気持ちを整理し、自分で納得のいく結論を出すことが大切です。

退部の意志が固まった方は、具体例を参考に退部の理由と退部後にどんな活動をしたいか、そしてこれまでの感謝の気持ちを伝えましょう。

きちんと挨拶をして気持ちを整理しておくと次の活動もすっきりとスタートできるのでおすすめです。

「部活メディア」はこちらから