学生だけの一生モノの経験!大学の部活におけるマネージャーのやりがいとは

マネージャーと聞くと、笛を吹いて時間を知らせたり、ドリンクやタオルを手渡したりといった姿を思い浮かべる方も多いのでは無いでしょうか。
部活のマネージャーは学生ならではの役割でもあるので、大学生のうちに経験したい方も多いと思います。
高校までとは違って学生が主体となって運営する大学の部活では、マネージャーが担う役割はとても大きいです。
練習の準備はもちろんのこと、合宿の手配やスケジュールの作成など責任の大きな仕事も多くあります。
今回は大学におけるマネージャーの仕事を詳しく解説するとともに、大学のマネージャーならではのやりがいや魅力を詳しくご紹介します。
目次
大学における部活マネージャーの役割
高校までとは違い、大学の部活では学生が主体的に運営をおこないます。
それぞれの大学や部活によって違いはあるものの、マネージャーの仕事も練習の補助に加えて組織運営に近い役割を担うケースが多くあります。
責任がより大きくなることで、非常に高いやりがいを得られるポジションともいえるでしょう。
高校までは生徒の多くが部活に所属している場合がほとんどですが、大学では部活以外にサークルや体育同好会連合会など複数の選択肢があります。
その中でも部活はよりレベルの高い競技者が集まる傾向にあり、練習内容やスケジュールがハードなところが多いです。
規模の大きい部活では複数人のマネージャーがシフト制で練習や担当する業務を回すケースもあります。
教員がほとんど関わりを持たない大学の部活だからこそ、選手が競技に集中できるようマネージャーが主体的にサポートをすることが求められるといえるでしょう。
大学の部活マネージャーの仕事
大学の部活におけるマネージャーの仕事は、練習のサポートや怪我などの緊急時の対応に加えて、組織運営や事務作業など非常に多岐にわたります。
仕事の内容は所属する部活や競技によっても異なりますが、ここでは代表的なマネージャーの業務内容を解説します。
練習前後の準備
練習前後の時間を使って、マネージャーは練習に必要なものを準備します。
競技によって異なりますが、タイマーやボール、ネットなどの器材から選手に配るドリンク作り、練習場所の清掃などをおこないます。
また、準備や後片付けと並行して消耗品の在庫を確認したり、備品に故障箇所はないか点検するのもマネージャーの重要な仕事です。
毎回の練習で必要になる裏方の作業ではありますが、選手が安全に最大限プレーに集中する環境を作る非常に大切な役割といえます。
練習のサポート
練習が始まると、マネージャーはタイムキーパーやボール拾いといったサポートを担います。
笛を吹いて時間を知らせたり、ドリンクやタオルを配る姿に憧れてマネージャーを目指す人も多いのではないでしょうか。
競技によってはボール渡しや得点板、審判などのより実践的なサポートを担う場合もあります。
また、練習中に選手と一緒に掛け声を出したり、紅白戦などを応援したりと選手とひとつになって活動を盛り上げる役割を担うマネージャーも多いです。
怪我人の救護
運動部の場合、プレー中に怪我をする場面は少なくありません。
そんな時に動じず適切な応急処置をおこなうのもマネージャーの重要な役割です。
コールドスプレーや氷嚢、テーピングなど救急セットを使って素早く怪我に対応します。
どれだけ早く適切な処置をおこなえるかで怪我の重症度が大きく変わるため、責任のある重要な役割だといえるでしょう。
近くの病院を調べたりタクシーを呼んだりと、必要になる対応は多岐にわたります。
複数マネージャーがいる場合は、連携して作業を分担しながら対応する力が求められる場面ともいえます。
チーム運営のサポート
学生が主体となって活動する大学の部活では、チームという大きな組織を運営する役割も重要です。
日頃の練習スケジュールや練習会場の確保、目標となる大会の申し込みなどをマネージャーが担い、選手が練習に集中しやすい環境を作ります。
また、練習や試合の中でスコアを記録したりビデオカメラで録画し、チームの成績をあげるための情報を集めるのも大切な役割です。
実際に競技には参加しないマネージャーではありますが、選手と一緒に集めたデータを振り返り、時に客観的な立場から意見を伝えるという貢献の仕方もあります。
プレーヤーではないからこそ、客観的に気づけることも少なくありません。
選手のメンタルケアとして話を聞いたり、トラブルが起きた際には第三者として間に入り解決を目指すなど、マネージャーという立場だからこそのサポートはチームにとって重要です。
試合のサポート
試合に出場する場合も、マネージャーが活躍する場面は多くあります。
出場する選手の名簿を提出したり、野球部におけるウグイス嬢のように大会運営に大きく関わる機会も少なくありません。
練習時間が限られる試合会場では、普段の練習以上にスピード感を持った準備やサポートが求められます。
マネージャーにとっても日頃の練習で培った力を発揮できる場面になるでしょう。
また、選手の一番近くで応援ができるのもマネージャーならではといえます。
緊張をほぐし、選手が伸び伸びとプレーできるよう声援を送るのもマネージャーの重要な役割です。
広報活動
部活の練習風景や大会の結果を発信する広報活動は、大学の部活ならではともいえる仕事です。
高校まではSNSに関して制約が多い学校も少なくありませんが、大学では多くの部活が積極的にSNSで発信をしています。
大学公認でブログやホームページを運営している部活も多くあり、OBやOG、日頃サポートしてくれている地域の方などに向けてマネージャーが中心となって活動を報告します。
SNSを通じて知名度を上げることで、共に競技にはげむ仲間を集めやすくなります。
選手にとってもSNSに寄せられるコメントは大きな励みになるため、侮れない仕事です。
また、六大学野球や箱根駅伝など一般的に知名度の高い大会があるのも大学ならではです。
これらの有名な大会やインカレ、選手権などのシーズンには、大学で配布するパンフレットをマネージャーが作成する場合があります。
大学内に掲示されたり、父母通信と共に多くの人に届けられたりと責任重大な仕事ではありますが、選手の頑張りを1番近くで見ているマネージャーだからこそ作れるものがあるのではないでしょうか。
会計・事務作業
部活の会計管理や合宿所の予約、移動用バスの手配、大会への申し込みなど、マネージャーは多くの事務作業を担当します。
一見地味な仕事ではありますが、選手が競技に専念できるようにマネージャーができる重要な仕事のひとつです。
また、会計やさまざまな手続きの経験は大学卒業後に活かせる場面は多いため、将来に役立つ仕事ともいえます。
大学における部活マネージャーのやりがい
大学の部活でマネージャーをすることで身につく力や培える経験など、多くのマネージャーがやりがいを強く実感する場面を5つご紹介します。
プレー以外の面で好きなスポーツに関わることができる
スポーツ観戦を趣味とする人も多くいるように、スポーツへの関わり方は競技者としてプレーするだけに限りません。
マネージャーになることで、自分の好きなスポーツにより深く関わることができます。
大会の運営に関わったり、スタンドではなく選手と一緒にベンチに立ったりと、観戦以外の角度から競技に関わる際に、マネージャーは大きなやりがいを感じることができます。
誰よりも近い立ち位置で選手を応援できる
マネージャーは誰よりも近くで選手を応援することができる立場といえます。
日頃の練習から支え、辛い場面も共に乗り越えてきた仲間であるからこそ、マネジャーはかけがえのないチームの一員として試合に臨みます。
一体感を感じながらチームメイトに声援を送る経験に、大きな喜びとやりがいを感じるマネージャーは非常に多いです。
課題解決力が身につく
マネージャーは主体性が強く求められる役割です。
常に全体を見渡しながら、必要な行動を考え率先して行動する必要があります。
選手が競技に専念できるよう、マネージャーは常に練習や準備の効率化や、予算のやりくりを自分の頭で考えて多くの課題を解決することになります。
課題解決をした経験は部活以外の場面でも通じる力であり、卒業後に社会に出てからも役立つでしょう。
主体性を持って課題を解決しながらチームメイトを支える実感は、マネージャーにとっての大きなやりがいに繋がります。
体力や忍耐力を自然と身につけられる
部活はサークルなどと比べて活動頻度が高く、拘束される時間は長いです。
授業が始まる前の早朝や放課後夜遅くまで練習が実施される場合もあるかもしれません。
実際にプレーはせずとも、常に全体に気を配りながらサポートするマネージャーは体力を使う仕事です。
また、大会や遠征などでは1日から数日がかりになることも多くあります。
このような生活スタイルを送ることで、忍耐力や体力をしっかりと培うことができます。
アルバイトや勉強、そして卒業後社会に出て働く上でも忍耐力や体力は非常に重要です。
マネージャーの仕事を通して充実した時間を過ごしながら、これらの力が身についていく家庭でやりがいや達成感を感じるマネージャーも多くいます。
協調性やコミュニケーション能力が身につく
部活という組織のなかで常に気を配り、下級生から上級生まで幅広く接点を持つマネージャーとして活動することで、自然と協調性やコミュニケーション能力を養うことができます。
マネージャーはバスや合宿所の手配で外部の人と連絡を取る機会も多く、練習や大会に顔を出したOBやOGと話をする機会も多くあります。
さまざまな立場の人と接する経験を学生のうちに積んでおくことで、幅広い場面に役立つコミュニケーション能力を得ることができるでしょう。
普通の学生生活ではなかなか関われない人とコミュニケーションを重ねる経験は、マネージャーにとって大きなやりがいに繋がります。
まとめ
高校までと比べてより主体性が求められるマネージャーは、仕事を通して大きなやりがいを実感できる役割です。
選手が伸び伸びと競技に集中できる環境を整えながら、チームの一員という実感を持って活動に参加することができます。
タイマーやドリンクの準備といった憧れの仕事はもちろんのこと、試合の記録や怪我の応急手当て、会計などチームの運営に直結する多くの業務を担うことになります。
誰よりも選手に近い立場で応援しながら、課題解決力やコミュニケーション力など多くの力を培うことができるマネージャーは、学生のうちにしかできないかけがえの無い経験といえるでしょう。