2022.11.24

【会計必見】大学の部活の資金をクラウドファンディングで調達する方法

資金調達方法のひとつとして近年メジャーになりつつあるクラウドファンディングですが、実は学生でも資金を募ることが可能です。

大学の部活の運営資金としてクラウドファンディングに挑戦したいという方も増えています。

そこで今回は、部活でクラウドファンディングをおこなう方法や注意点、資金調達を成功させるコツをまとめてご紹介します。

クラウドファンディングの種類や詳しい定義といった基本的な情報から、大学の部活ならではのポイントについてまで解説します。

クラウドファンディング初心者の方や資金調達にお悩みの部活生の方は、ぜひ本記事をご活用ください。

大学の部活でクラウドファンディングをするメリット

練習場所の確保や大会の申し込み、日々使う備品の管理など部活には何かとお金がかかります。

どんなに節約して計画的に予算を配分しているのになかなか資金繰りがうまくいかないとお悩みの部活生は少なくありません。

そんな方に有効な方法が、クラウドファンディングによる資金調達です。

近年の高まる需要に応える形で学生に特化したクラウドファンディングサイトも増えてきており、部活生が利用しやすい環境が整いつつあります。

実際にクラウドファンディングに成功した事例として早稲田大学の女子軟式野球サークルWASEBIが100万円の資金を獲得したケースや、東北大学学友会体育部・文化部が合同でおこなう新歓イベントに向けて30万円を越える資金を獲得したケースがあります。

学生でも資金調達が受けられる

前述した通り、学生でもクラウドファンディングを利用することでアルバイトなどでは貯めることができない規模の資金を獲得することが可能です。

部活に必要な備品は高額なものも多くありますが、クラウドファンディングを成功させることで数十万円から100万円を越える資金を調達できます。

特に部活生の場合はアルバイトにあてられる時間が比較的少なく、自分達で足りない予算を補うのは決して簡単ではありません。

だからこそ、部活の資金調達にクラウドファンディングを活用するメリットは大きいといえるでしょう。

なおこちらの記事では部活とアルバイトの両立に苦戦している方に向けて、両立のコツやアルバイト選びのポイントをご紹介しています。

▶大学生で部活とバイトを両立させるには?方法などを徹底解説

規模を充実できる

クラウドファンディングで資金を調達することで、部活の規模や練習内容をより充実させることが可能です。

新たに指導者を雇ったり、練習場や練習設備を拡充したりと活動内容の充実に必要なお金を、クラウドファンディングで補うことは、チームにとって非常に大きなメリットとなります。

大会での成績など、目標に向かってさらなる努力を重ねる大きな助けになるといえるでしょう。

目的意識を持ちやすくなる

クラウドファンディングを実施するにあたって、明確な目標を設定することになります。

この目標設定を通して改めてチームで目標を再確認できるだけでなく、お金という形で支援してくれる人の存在をより強く実感することになります。

単に競技や部活の時間を楽しむだけでなく、強い意志を伴って明確なゴールを意識できるため、チームの結束力を高めることにつながります。

大学の部活でクラウドファンディングを行う方法

部活の資金調達のためにクラウドファンディングをおこなう具体的な方法をご紹介します。

①目標を設定する

一番初めにおこなうのが目標設定です。

資金の提供者はこの達成したい目標を見てクラウドファンディングに参加するかを決めるため、この目標設定が非常に重要です。

部活をもっと頑張りたい、予算を増やしてもっとたくさん練習したい、というだけで終わらせるのではなく、「〇〇大会で優勝する」「〇〇選手権に出場を果たす」といった明確なものがおすすめです。

また、マイナーなスポーツであれば競技人口の拡大や競技の魅力を伝えたいといった思いの部分も合わせて目標にしてもよいでしょう。

②資金の形、特典(リターン)を決める

クラウドファンディングは、資金の提供方法や資金提供者に対するリターンの有無によって以下のような種類に分かれています。

・寄付型:全額を寄付として受け取る。提供者にリターンの必要はない。

・投資型:利益に応じて提供者に配当としてリターンを渡す。

・融資型:利益に関係なく、利子として提供者にリターンを渡す。

・購入型:あらかじめ設定した商品や物品、サービスを渡す。

このリターンとは資金提供者に対する特典のことを指しており、一般的なクラウドファンディングでは金銭や自社商品・サービスの提供などがリターンとして設定されています。

学生の場合はリターンのない寄付型が多いです。

また、学生を対象にしたビジネスやスポーツ用品を取り扱う企業が提供者になった場合、部活とのコラボキャンペーンや商品・サービスのPRへの協力がリターンになるケースもあります。

③提供者を集める

目標と資金形式、リターンの内容が定まったら、実際に資金提供者を募ります。

近年はクラウドファンディングに特化した専用サイトが多数あるので、これらを利用しても良いでしょう。

クラウドファンディングに必要な機能が充実しているので、初めてでもスムーズに募集をはじめることができます。

④活動報告などで提供者から信頼を得る

クラウドファンディングの成功を大きく左右するポイントともいえるのが、活動報告です。

学生の部活の場合、その競技のファンや部活OB、部活に精を出す学生を応援したいという思いのある大人などが主な資金提供者になります。

部活のクラウドファンディングを成功させる上では、資金提供者がお金を払ってまで活動したいと思わせることが非常に重要です。

日々の活動状況や参加した大会の成績、部員たちの思いなどを定期的に発信し、部活に対する強い思いや情熱をアピールしましょう。

クラウドファンディングサイトでは、サイト上で活動紹介ができるだけでなく外部サイトのリンクを公開できる場合が多いです。

部活の公式サイトを設立し、日々の活動報告についてはそちらを参照してもらうようにするとよいでしょう。

公式サイトをこれから作りたい方や、既存の公式サイトをもっと充実させたい方は、こちらの記事でそのポイントや注意点を詳しく解説しているので、あわせてご参照ください。

▶【大学生向け】部活のWebサイトの作り方とサイトの必要性、作成する際の注意点を解説

大学の部活でクラウドファンディングを成功させるコツ

クラウドファンディングによる資金調達を成功させるための3つのコツをまとめてご紹介します。

SNSを活用する

部活の公式SNSを積極的に活用することで、お金をかけずにより多くの人にクラウドファンディングの存在を知ってもらうことができます。

InstagramやTwitterなど、影響力のあるSNSアカウントを保有している部活は多いです。

クラウドファンディングを実施するにあたってもこれらのSNSをぜひ活用しましょう。

リツイートや引用投稿などの機能を使って、他のアカウントからも拡散してもらいやすいように工夫するのもおすすめです。

クラウドファンディング以外にも部活でSNSを運用するメリットは多くあります。

こちらの記事でSNSを通して得られるメリットを多数ご紹介しているので、今日をお持ちの方はご参照ください。

▶大学の部活でSNSを運営するメリットとは?運用する際のポイントも解説

明確な目的・意義を発信する

クラウドファンディングサイトや部活の公式サイト、SNSで発信をする際には、クラウドファンディングをおこなう目的と意義を明確に伝えることが重要です。

その資金をどのように使い、どんな目標を達成したいのか、そしてその目標達成にはどのような意義があるのかをわかりやすく伝えましょう。

また、わかりやすさと同じくらい重要なのが共感しやすさです。

思わずお金を払ってでも応援したくなるようなメッセージを意識してみましょう。

経験者にコンタクトをとってみる

クラウドファンディングの経験者に成功の秘訣などを聞くのもおすすめです。

クラウドファンディングという形式は生み出されてからまだ日が浅く、なかなかコツやポイントを理解するのが難しい分野であるのも事実です。

だからこそ、実際に資金調達を成功した人に体験談を聞いてみるのは非常におすすめです。

また、ここでパイプを作っておくことで、クラウドファンディングサイトの情報や資金提供者を紹介してもらえる可能性もあります。

大学の部活でクラウドファンディングを行う際に意識すべきこと

最後に、クラウドファンディングに挑戦する上で気をつけておくべき3つのことをご紹介します。

目標金額に達しなかった場合、支援金は返金することが多い

クラウドファンディングを実施する場合、初めに目標金額を設定した上で提供者を募ります。

そして、目標金額を達成できなかった場合は資金提供者にいただいたお金を返金するのが一般的です。

そのため、何人かの資金提供者からお金が集まり始めたからといって目標達成前に備品の購入や練習場所の契約をしてしまったものの目標金額を満たせないと、大きな損失が生まれる危険性があります。

返金の可能性に留意してクラウドファンディングを進めましょう。

クラウドファンディングを始めたことで支出が増えることがある

資金を調達するためにクラウドファンディングを始めたのに、かえって支出が増えてしまうケースもあります。

クラウドファンディングの宣伝にお金をかけた場合や、公式ホームページのリニューアル等に費用が発生した場合、せっかく資金を獲得できたとしても思うような資金運用ができない可能性があります。

資金を募るにあたって明示していた資金の使い道を変えることはできないため、宣伝費用などは最低限に抑えましょう。

透明性が重要

クラウドファンディングでは過去に炎上し、トラブルに発展した事例があります。

そして炎上を防ぐ最も重要なキーワードが透明性です。

現在の活動内容や今後の目標、獲得した資金をどのように使うかをできる限り詳細に発信し、透明性を担保しましょう。

また、公式サイトやSNSの活動報告の頻度も重要です。

目標金額が集まったら終わりではなく、実際に集まったお金を使ってどのように部活に臨んでいるのかを継続して発信するようにしましょう。

まとめ

インターネットを使って誰もが資金を調達できるクラウドファンディングは、大学の部活の資金調達にもおすすめです。

部活の現状や達成したい目標、資金の使い道をできるだけ明確に発信し、公式サイトやSNSを活用した活動報告を心がけることで、部活生を応援したいと考える人々の共感を呼ぶことにつながります。

実際に資金を調達を達成し目標実現に向けて励んでいる部活もあるので、本記事を参考にぜひクラウドファンディングに挑戦してみてください。

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